アンズの説明
科名:バラ科 分類:落葉高木 原産地:中国東北地方特徴
東洋系と欧州系があり、日本に渡来して定着したものは、東洋系の品種です。欧州系は地中海地方に渡来し、現地の気候に合わせて改良された品種群です。アンズは本来酸味が強く、加工用が主でしたが、酸味が少なく甘味が強い生食用もできています。アンズは、花が美しい果樹として定評があり、葉に先立って、淡紅の花が枝を飾ります。
アンズの果実 | アンズの干果 |
栽培カレンダー
栽培適地 寒さに強く、東北地方以南で、開花期に雨が少なく、果実生育期に空気が乾燥している場所が適地です。東北〜甲信越が良品の産地で、リンゴの産地とほぼ重なります。日当たりと水はけがよく、土層が深い肥沃地を好みます。 |
植え付け
落葉期の12月から3月が適期です。1〜2年生の1本立ちしている苗木を植えつけます。
整姿・剪定
樹形主幹形仕立てにしますが、放置すると都市部の庭では大きくなりすぎるので、樹高1.5〜3mで芯を止め、小柄な樹形に仕立てます。鉢植えは模様木仕立てにして、鉢高の2.5倍くらいで芯を止めます。
庭植え・主幹形仕立て 植え付け時に、地上50〜60cmで先を切りつめ、毎年伸びる新梢を3分の1切り戻します。3年目に主枝を4〜5本バランスよく配し、ほかの不要枝は整理します。側枝や結果枝は古枝になると弱ってくるので、基部から間引いて更新し、主幹の周囲に平均して新しい側枝や結果枝を配します。 |
鉢植えの剪定
鉢植え・模様木仕立て殖やし方
つぎ木で殖やします。3月が適期です。台木は2〜3年生苗木、つぎ穂は前年枝で花芽がなく、葉芽だけの枝を使います。果実管理
開花後1ヶ月くらいたって、果実が小指大になったら摘果します。葉20枚で1果、5cm間隔を目安に良果を残し、庭植えで80〜100果、鉢植えで5〜10果を収穫の目安にします。肥料
1〜2月、根回りに配合肥料を2〜3握りばらまき、軽くすき込みます。収穫するようになったら、9月にも同様に追肥します。鉢植えは、3月に固形肥料を3〜4粒置肥します。 収穫するようになったら、9月に追肥します。固形肥料 | 配合肥料 |