ウメの説明
科名:バラ科 分類:落葉高木 原産地:中国特徴
早春の花木として、古くから観賞されてきましたが、江戸時代からは果実の薬効が注目されるようになり日本独特の健康食品梅干しが開発され、各地で多くの品種が栽培されるようになりました。花ウメと実ウメに分けれますが、花が美しい実ウメも多く、果実は大果、中果、小果の品種がそろっており、ぜひ庭に一本ほしい果木です。
果実の表面にはビロード状の毛が密生する | 日本独自の健康食品梅干 |
栽培カレンダー
栽培適地 本来は暖地性の花木ですが、適応力が強く、現在は北海道南部まで分布しています。寒さには強いのですが、開花が早いと低温のために花や幼果が痛みやすいので、その地方に合った品種を選ぶようにします。幼果はマイナス3〜4℃で低温障害を起こすので、それを目安にします。日当たりと水はけがよく、土層が深い場所が適地です。 |
植え付け
11月中旬〜3月の落葉期が適期です。1〜2年生の接木苗を植えつけます。
庭へ植え付け整姿・剪定
小柄にしたいときは、3m以内で芯を止めます。新梢は、上に向かって強く伸びやすいので、5月中旬〜6月の生育期に、太い針金をかけるか支柱で横向きに固定します。3〜4年で、目的の樹形をつくります。仕立て中に太い徒長枝が発生したら、根元から切り取ります。2年枝に開花結実しますが、長果枝は開花しても結実が少ないので、込み合うようなら、根元から切り取ります。 樹形庭植えは主幹形仕立て、鉢植えは模様木仕立てが一般的です。毎年新梢を3分の1くらい切りつめ、3〜4年で目的の樹形をつくります。
着花習性2年枝が開花結実する。短果枝はよく結実するが、長果枝は開花しても結実が少ない。 |
殖やし方
2月中旬〜3月上旬に接木します。台木は2〜3年生の苗木で、接ぎ穂は充実した花芽がない葉芽を3〜4芽つけた前年枝です。 挿し木(緑枝ざし)果実管理
庭植えのウメは、摘果作業は一般に不要です。樹高2.5〜3mで100〜120果収穫できます。鉢植えは摘果が必要です。7〜10果を目安に残します。肥料
毎年1月に、配合肥料を2〜3握り根回りにばらまき、軽くすき込んでおきます。収穫するようになったら、10月にも同量の配合肥料を追肥します。鉢植えは、3月に固形肥料を3〜4粒置肥します。固形肥料 | 配合肥料 |