アケビの説明
別名:アケビカズラ
科名:アケビ科
分類:つる性落葉樹
原産地:日本、朝鮮半島、中国
特徴
つるを伸ばし、樹木などにからみついて生育します。春先に淡い紫色の花が咲き、秋には長楕円形の果実がつき、熟すと自然に割れて、中の甘い果実が見られます。普通のアケビは掌形の5枚葉ですが、3枚葉のミツバアケビがあり、果実は普通のアケビより大きくなります。
アケビ |
ミツバアケビ |
栽培カレンダー
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栽培適地 耐寒性が強く、耐暑性もかなりあるので、日当たりがよく土層の深い場所なら、全国どこでも育ちます。 |
植え付け
3月いっぱいが植え付けの適期です。深い土層を好むので、植え穴を深めに掘り、腐葉土などをすき込み、埋め戻しておきます。苗木を鉢から抜いて、根土ごと植え付けて水やりします。
整姿・剪定
樹形つるを誘引する場所がないので、庭植えは垣根仕立て、鉢植えではあんどん仕立てなどが一般的です。
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3月上旬に、新梢を2〜3節残して先を切りつめます。庭植え垣根仕立てでは、主枝を2本左右に誘引して固定し、主枝から出る結果枝をバランスよく上に伸ばして固定し、不要枝は整理します。 |
庭植え垣根仕立て
支柱を2本左右に誘引します。 |
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結果枝を上に伸ばします。ポイントごとに垣根へ針金で止めます。 |
鉢植えあんどん仕立て
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7〜8号鉢に苗木を植え付け、鉢高の位置で先を切りつめて、2mの支柱を立てて固定します。
以後、支柱に巻きつかせないように固定して伸ばし、剪定期に先を切りつめます。支柱の先まで伸びたら支柱をはずし、あんどんを立てて巻きつかせます。 |
殖やし方
挿し木(緑枝ざし)
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挿し木が一般的です。6月ごろの緑枝ざしで新梢を使います。長さ5〜7cmに切り、上葉は半分に切って残し、下葉を取ります。。1〜2時間水あげして赤玉土小粒6、ピートモス2、川砂2の用土に挿し木します。発根したら3号鉢に赤玉土7、腐葉土3の用土で鉢あげします。 |
果実管理
庭植えは一枝あたり育ちのよいものを2果残し、樹高2〜3mで20〜30果を目安に、他は摘果します。
鉢植えは一鉢5〜6個をバランスよく残し、他は摘果します。
肥料
庭植えの場合は、毎年1〜2月に根回りに溝を掘り、配合肥料を2〜3握り施肥して埋め戻します。鉢植えの場合は、3月下旬に固形肥料を3〜4個置肥します。
固形肥料 |
配合肥料 |
病害虫対策
ほとんど心配ありません。込み枝を整理して、内部への通風と日当たりをよくします。