カキの説明
科名:カキ科 分類:落葉高木 原産地:日本、中国特徴
甘ガキは、日本でつくられた品種です。生育には年間の平均気温が14〜16℃が適温なので、関東地方以西が適地になります。これに対して渋ガキは、年間平均気温が11から12℃が適温なので、秋に晴天が多い地方が適しています。栽培しやすいので、古くから身近な果樹として庭に植えられてきました。それだけに各地方の気候にあった特有の品種が、数多くあります。
渋ガキ | 黒ガキ |
栽培カレンダー
栽培適地 カキは、果樹の中ではもっとも耐寒性が強いほうで、マイナス15℃まで耐えられます。特に寒冷地を避ければ、日本国内のどこでも栽培可能です。多くの改良品種があるので、その土地の気候に適した品種を選ぶようにしましょう。 |
植え付け
日当たりがよく、深根性なので、土層の深い場所が適地です。乾燥を嫌うので、植穴を深めに掘り、腐葉土を多めにすき込んで、適湿を保ちやすくします。植え付け適期は11月下旬〜2月中旬の落葉期です。植え痛みしやすいので、苗木はていねいに扱います。鉢植えは赤玉土7、腐葉土3の混合土に植えつけます。
庭へ植え付け整姿・剪定
小柄な樹形を作るように心がけます。主幹と側枝は、毎年切りつめます。 先端に強い枝が伸び、下枝には短枝が発生するので、長い枝を切り、短枝を残します。剪定を繰り返し、目標の高さになったら芯を止めます。その後は樹形を乱す枝を整理して、枝張りをつくります。 開花結実するようになったら、雌花の花芽は長さ30〜40cmの結果母枝(実をつけた2年目の枝)から発生する新梢につくので、込み枝を間引き剪定して、花芽を残すようにします。先端を不用意に切ると、花芽を切ることになるので、注意して剪定します。 カキは放置すると隔年結果の習性があるので、よくなる年とそうでない年ができます。毎年平均してならせるためには、結果母枝を間引き剪定しながら、同時に古い側枝を整理します。結果母枝を更新しながら、小柄な樹形を保つようにします。 また、今年結果した枝は、翌年実をつけないので、切りつめて樹形を保つために役立てます。 樹形庭植えは、主幹形仕立てにします。本来が高木なので、放置すると大きくなりすぎます。市街地の庭では、高さや枝張りを制限して、庭の広さに合わせた樹形に仕立てます。 鉢植えは、模様木仕立てが一般的です。樹高は鉢の高さの2.5〜3倍を目安にして、樹高を保ちます。
殖やし方
つぎ木で殖やします。甘ガキが欲しいとき、台木は渋ガキでもかまいませんが、つぎ穂には甘ガキを使います。果実管理
結果が多いと樹勢が弱るので、摘果が必要です。樹高2.5〜3mで40〜50果、鉢植えは7〜8合鉢で5〜6果を収穫の目安にします。肥料
庭植えの場合は、毎年1〜2月に根回りに溝を掘り、配合肥料100gをすき込んで寒肥にします。8月にはリン酸、カリ分の多い配合肥料を30g追肥します。 鉢植えは、4月に大粒の固形肥料を4〜5粒置肥し、8月に2〜3粒追肥します。固形肥料 | 配合肥料 |