カリンの説明
別名:アンランジュ 科名:バラ科 分類:落葉高木 原産地:中国特徴
放置すると、高さ10m以上になる高木です。初夏に、淡紅色の美しい花が咲きます。花径は約2.5cmの5弁花で、十分観賞にあたいします。晩秋に熟す果実は長さ10cmの長楕円形で、果皮は黄色く芳香があります。果肉は硬く渋みがあり、生食に向きませんが、古くから咳止めや疲労回復の薬効が知られ、カリンの果実酒は人気があります。
芳香を放つカリンの実 | カリンの花 |
栽培カレンダー
栽培適地 寒さに強く、北海道南部以南なら庭植えできます。日当たりと水はけがよく、夏は風通しがよく、できるだけ涼しい場所が適地です。 |
植え付け
生育開始前の3月が適期です。つぎ木苗を植え付け、4〜5年で開花結実させます。
整姿・剪定
3月の落葉期が適期です。前年生の短果枝から、春になって伸びる1年生の枝先に、開花結実します。長く伸びた発育枝には花芽がつかないので、短く切りつめ、翌年短果枝を発生させます。やたらに枝先を切ると、花芽を切ることになるので注意します。 |
主幹形仕立てにしますが、都市部では高くなりすぎるので、手入れがしやすい2.5〜3mの高さで芯を止めます。鉢植えは、模様木仕立てにします。
庭植え・主幹形仕立て殖やし方
実勢もできますが、収穫までに年月がかかり、変異も出るので、切りつぎにします。つぎ穂は充実した前年枝で、台木は1〜2年生苗木を使います。
果実管理
多花ですが、その割には結実が少ない果樹です。発育不良の小果や形の悪いもの、虫害果実などは摘果します。できれば5月中旬に新聞紙の袋をかけてやると、病気や害虫防除にこうかがあります。肥料
毎年1〜2月に配合肥料を2〜3握りを根回りにばらまき、軽くすき込みます。鉢植えは、3月に固形肥料を3〜5粒置肥します。固形肥料 | 配合肥料 |