イヨカンの説明
別名:アナドミカン 科名:ミカン科 分類:常緑低木 原産地:日本特徴
ミカンとオレンジの自然交配によってできた、とされています。1886年に山口県阿武郡東分村(現・萩市)の中村正路園で発見され、その後伊予の道後温泉郷に移植され、「イヨミカン」と呼ばれましたが、伊予でつくられる「ウンシュウミカン」と区別するため「イヨカン」になりました。「宮内イヨカン」や「大谷イヨカン」などの登録種があり、果実は甘味も香りもよい良果です。
イヨカン | 果実は甘味も香りもよい |
栽培カレンダー
栽培適地 ミカンの仲間で寒さに弱く、暖地性で、花芽分化が行われる1〜2月に寒すぎると、寒害を起こします。庭植えで良果が得られる地域は、愛媛県や山口県など限られた地域です。日当たりがよい肥沃地が適地です。 |
植え付け
3月中旬〜4月中旬が適期です。ミカン類は、土づくりが大切です。
整姿・剪定
春の3月と夏の6月に行います。延びる枝を切りつめ、込み枝などの不要枝を整理し、生育期に主枝を水平ぐらいまで誘引して固定します。 樹形主幹仕立てや収穫しやすい半円形(開心形)などに仕立てます。鉢植えは模様仕立てや主幹形に仕立てます。
庭植え主幹形仕立て殖やし方
3月下旬と9〜10月上旬が適期です。つぎ木で殖やします。つぎ穂は充実した前年枝で、台木は1〜2年生のカラタチ苗です。果実管理
果実は250〜300gある大果なので、摘果して良果を収穫します。目安は葉数80〜100枚に1果で、平均に残すようにします。鉢植えは2〜3果残します。肥料
暖地で生育する常緑樹なので、肥料切れにならないように注意します。3月に根回りに溝を掘って、配合肥料200〜300gを埋め込み、6月と10月に3月の半量を追肥します。固形肥料 | 配合肥料 |