キウイの説明

別名:オニマタタビ、トウサルナシ
科名:マタタビ科
分類:つる性落葉樹
原産地:中国

特徴

 中国からニュージーランドに渡り、改良されて有名になった果実です。同国の国鳥になっているキウイと感じが似ているので、この名がつきました。日本で本格的な栽培が始まったのは昭和55年ごろ。その後、急速に広がり、新しい国産果実として定着しました。暖地性で、秋冷えが早い地方では結実しても甘味が少なく、品質が落ちます。


キウイ棚

キウイの花

栽培カレンダー

栽培適地

 寒さには強いのですが、果実が成熟する9〜11月には気温が高いほうがよいので、関東地方以西が適地になります。日当たりがよく土層が深い場所で、風通しがよいことも必要ですが、新梢が伸びる春に強い季節風にあたると、風害を起こすので注意します。

植え付け

 11月〜12月の落葉期が適期です。


整姿・剪定

 2年目の落葉期に、棚をつくります。棚は高さ2m、網目60cmで、苗木を棚の一角にして対角線に向かって支柱を棚上に一本固定します。主つるを支柱に固定して伸ばし、側枝や結果母枝を左右平均に配し、棚上全体につるが伸びたら、内部までよく日が入るように、剪定や誘引をします。

樹形

 つるをはわせる場所が必要なので、棚仕立てが一般的です。鉢植えは、あんどんを立てて、つるを支える仕立て方になります。

庭植え・棚仕立て

鉢植え・あんどん仕立て  

殖やし方

 前年枝の休眠ざしやつぎ木もできますが、簡単で活着がよいのは、今年枝の緑枝ざしです。かたい枝元や軟弱な先を除き、中間の茎を使います。








果実管理

 雌雄果株で、雌株だけでは結実しません。必ず両株を育てます。棚面5uで100〜120果、鉢植えで7〜8果が収穫の目安です。他は摘蕾、摘果します。キウイは結実すると初期の発育が早く、摘蕾しないと、果樹本体が弱ってしまいます。

着果習性
人口受粉
摘蕾
摘果

肥料

 肥料を欲しがる果樹なので、3月、5月、11月の年3回与えます。配合肥料を根回りに3〜4握りばらまき、軽くすき込みます。11月の施肥のとき、根回り全体に石灰を散布しておくと土質の酸化を防ぎ、カルシウムの補給になります。

固形肥料

配合肥料

病害虫対策

 庭植えや鉢植えでは、病気や害虫の発生がほとんど見られず、無農薬栽培が大半です。1〜2月の落葉期に石灰硫黄合剤10倍液を散布して予防すれば安心です。