ウンシュウミカンの説明

別名:ミカン、サツマ
科名:ミカン科
分類:常緑低木
原産地:日本

特徴

 一般にミカンと呼ばれるのは、ウンシュウミカンです。鹿児島の一地方で偶然に発見されたものが最初、といわれています。年内に収穫できるミカン類で種子がなく、皮がむきやすく食べやすいところから、高い人気を保っています。早生と普通種があり、早生のほうが早く収穫できますが、普通種のほうが長期保存ができます。


柑橘類の代表格。

花は白色の5弁花

栽培カレンダー

栽培適地

 本来が暖地性の果樹でミカン類の中では寒さに強いほうですが、マイナス5℃以下になると、かれる心配があります。庭植えは南関東より南で、冬も暖かい地方が適地になります。日当たりがよく、土層が深い場所を好みます。

植え付け

3月中旬〜4月中旬が適期です。カラタチ台の接木苗を入手します。

整姿・剪定

 春と夏の剪定で、樹形をつくります。花芽は結果母枝(前年の春枝か前々年の夏枝)に付くので、樹形ができた後は、間引き剪定中心に行います。主枝が古くなったら根元から切り、新しい新しい主枝に更新します。常緑樹なので、剪定をすれば、必ず葉を落とし、樹勢を弱めることになります。剪定はできるだけ軽く済ませるように心がけます。
樹形

 主幹形仕立て、半円形仕立てなどがありますが、主幹形でも樹高2〜2.5m、枝張り1.5〜2mの小柄に仕立てます。

庭植え・半月形仕立て


庭植え・主幹形仕立て



鉢植え・主幹形仕立て






殖やし方

3月下旬が適期で、接木します。接ぎ穂は充実した前年枝で、台木は小柄にするためカラタチ1〜2年生苗木を使います。








果実管理

 
摘果
 ミカンは隔年結果するので、毎年良果を得るためには摘果が必要が必要です。7月中旬に1回目を行い、8月中旬に2回目の仕上げ摘果を行います。残す果実は、葉数20〜25舞に1果を目安にします。鉢植えは、全体にバランスよく8〜10果残し、他は摘果します。

肥料

 ミカン類は肥料が大切です。常緑樹で多くの果実を収穫するので、肥料切れにならないようにします。3月に根回りに溝を掘って、配合肥料を200g〜300g埋め込み、6月と10月に3月の半量を追肥します。鉢植えは3月に、固形肥料を4〜5粒置肥します。

固形肥料

配合肥料

病害虫対策

 生育中はスミチオン乳剤、カルホス乳剤などを、月1回定期的に散布して予防します。