オリーヴの説明

別名:オレイフ
科名:モクセイ科
分類:常緑小高木
原産地:地中海沿岸地方

特徴

 日本でも、オリーヴオイルが一般家庭で、広く使われるようになりましたが、歴史は古く、紀元前2千年にはすでに利用され、古代ギリシャでは有用な果樹として栽培されていたといわれます。日本での栽培は瀬戸内海の小豆島が有名ですが、庭木なら東京近郊でも育ちます。果実にはオイル向きのものと、ピクルス向きのものがあります。


日本での栽培は瀬戸内海の
小豆島が有名

果実にはオイル向きのものと、
ピクルス向きのものがある

栽培カレンダー

栽培適地

暖地性で雨が少ない気候を好み、生育適温は年間平均気温15〜20℃です。庭植えは関東地方から南が適地になります。日当たりと水はけのよい場所を好みます。日照時間が長いほど良果が収穫できます。

植え付け

3月が適期です。常緑ですから、葉が付いている苗木を入手します。

整姿・剪定

樹形

 浅根性で、風に倒されやすいので、樹高2.5mぐらいにおさえ、上部が開いた杯状仕立てにして、内部まで日が当たるようにします。

庭植えの剪定

 3月が適期です。植え付け時に、苗木の先を切りつめます。





鉢植えの剪定

 枝を3方に平均に出す、ほうき仕立てに育てます。





殖やし方

 さし木ができます。3〜4月が適期で、さし穂は充実した前年枝を使います。





果実管理

 隔年結実の習性があるので、小果が多数結実したときは、込んでいる部分を適当に摘果すると大果に育ち、隔年結果も防げます。
 

肥料

 毎年3月に配合肥料を3〜4握り根回りにばらまき、軽くすき込みます。鉢植えは3月に、固形肥料を3〜4粒置肥します。

固形肥料

配合肥料

病害虫対策

 1〜2月に石灰硫黄合剤10倍液を散布して予防し、5〜7月のオリーヴゾウリムシの発生期には、マラソン乳剤1000倍液を散布します。