アボガドの説明

別名:ワニナシ
科名:クスノキ科
分類:常緑高木
原産地:熱帯アメリカ

特徴

 適した自然環境では、高さ10m以上にまで育てます。6月ごろ淡黄緑色の小花が枝先につき、8〜10月に結実します。果実は種類によって球形、洋ナシ形、卵形などがあり、大きさも30gの小果から2kgになる大果まであります。果実は栄養価が高く、バターに似た風味があるため「森のバター」とも呼ばれてます。


アボガド

果実と種子

栽培カレンダー

栽培適地

熱帯果樹なので、国内の庭植えは困難です。鉢植えにして育て、春〜秋は日当たりがよい戸外へ出し、冬は早めに室内に入れ、寒気の強い夜などはビニールシートをかぶせるなど防寒して、5℃以上を保ちます。

植え付け

 5〜6月上旬が適期です。種子まきから育てます。種子を傷つけないように取り出し、すぐに植えつけます。

剪定

樹形

自然樹形で育て、鉢高の2.5〜3倍ぐらいの、小柄な樹形にします。

自然形(実生苗)仕立て
 種子まき後1年で、60〜70cmの苗に育ちます。春に高さ30〜40cmに切りつめ、発生した枝で主枝をつくります。剪定は、枯れ枝やヒコバエを間引く程度です。

殖やし方

つぎ木(5〜6月)
 実生苗は性質がはっきりしないので、よい穂木を入手してつぎ木します。実生苗を30cmで切り、つぎ口をあけてつぎ穂をさし込み、形成層を合わせて固定します。活着したら、性質がはっきりしたつぎ木苗ができます。

果実管理

 自然環境がよい自生地では、四季なり性で生育期に開花と結実を繰り返していますが、鉢植えでは、開花結実が年1回です。結実しても3〜4年は摘果して、実らせないようにします。自家結実性のものもありますが、多くは自分の花では受粉できないので、開花性質が合う受粉樹が必要です。

肥料

 3月に固形肥料を3〜4個置肥します。

固形肥料

病害虫対策

 根づまりして排水不良になると、根ぐされが発生します。また、アボガドの根は弱いので、移植するときは根土ごと行います。できるだけ健康に育てることを心がけます。