ヴェチヴァーの説明

ヴェチヴァー(和名:べチベル)
Vetiver(Vetiveria zizanioides)
イネ科ベチベル属 多年草

 ベチベル属は、熱帯アフリカ、アジア、オーストラリアに、種類が分布している。ヴェチヴァー(クスクス・グラスともいう)は、インドから東南アジアの広い地域が原産。
 葉はうす緑色、細長くて下部は丸みをおび、株状にかなり茂る。草丈は1〜1.8mほどで、秋にススキによく似た穂を出す。かなりの耐寒性がある。
 ヴェチヴァーは、根にベチベル油を含むので、根を堀りあげ、よく水洗いし、水蒸気蒸留する。褐色のベチベル精油は、香粧品香料として大変利用度が高い。
 ヴェチヴァーの根を編んでスダレ状のものを作り、ときどき水をかけ、たちこめる香りを楽しむ習慣が東南アジアにみられる。乾燥させた根は、ポプリの保留剤などにもよく使われる。

【種子】
入手困難なので、株分けでふやす。

【種子まきの時期】
春3月下旬頃から秋10月ごろまで随時株分け可能。ヴェチヴァーは丈夫な植物なので、肥培管理が楽。生長が遅いので、根が利用できるまでには3〜4年かかる。

【鉢、プランターでの栽培方法】
鉢は6号から8号(素焼きの深鉢が最適)、プランターでの栽培は不向き。

【土の目安】
畑土または黒土50%、堆肥10%、腐葉土20%、バーミキュライトまたは中粒の鹿沼土20%。

ヴェチヴァーの利用法

化粧品や香料として広く使用されます。サンダルウッドやパチョリやローズとブレンドされるのが一般的です。 根に強い香りがあり心を落ち着かせてくれる香りがします。感情のバランスを取るのにも役立つと言われています。寝付かれなくなってしまった場合の香りとしてもお勧めです。

ヴェチヴァーの効能

抗菌作用、解熱効果、防虫効果、催淫作用