ビー・バームの説明

ビー・バーム(和名:タイマツバナ)
Bee Balm(Monarda didyma)
シソ科ヤグルマハッカ属 多年草

 ヤグルマハッカ属は、北アメリカ地域に20種ほど分布している。
 ビー・バーム(モナルダ、オスウィーゴ・ティーとも紹介されている)は、北アメリカ東部原産で、耐寒性がある。
 葉は濃緑色、披針形で対生し、基部から密生する。草丈は60〜100cmほどで、初夏から夏にかけ、緋紅色の頭状花を咲かせる。
 ミツバチ(Bee)が多く群れるところから、ビー・バームという名で呼ばれている。また、北アメリカの一部の先住民が飲料として利用していたところから、オスウィーゴ・ティーともいわれる。
※ベルガモットと紹介されているところも多いが、果樹のベルガモットと混同するので、ここではビー・バームとした。

【種子】
褐色の小さい粒状状。

【種子まきの時期】
春まき:3月下旬から5月 秋まき:9月から10月
冬期12月から3月上旬ごろまでを避ければ、随時種まき可能。

【鉢、プランターでの栽培方法】
鉢、プランターに直まき、または育苗する。鉢は5号から7号鉢(素焼きの深鉢が最適)、プランターは20g入りが大きさの目安。

【土の目安】
畑土または黒土50%、堆肥10%、腐葉土20%、バーミキュライトまたは中粒の鹿沼土20%。

ビー・バームの利用法

 ベルガモット・オレンジに似た甘い芳香がある。多数の園芸品種があるが、最も芳香性がある。また、原種にも植物全体に強い芳香がある。乾燥させると香りはより強くなり、葉や花がポプリの材料として頻繁に使われている。
 料理にはあまり利用されていないが、欧米の習慣にならってハーブティーにすると、手軽にビーバームの芳香を楽しむことができる。葉を乾燥させ、そのままお茶として飲むか、紅茶の中に入れるとよい香りが味わえる。
 また、フレッシュな花びらや若い葉を、ワインやカクテル、ソフトドリンクなどの上に浮かばせると、香りと彩りをより一層楽しむことができる。

ビー・バームの効能

せき・気管支炎、肝機能向上、精神疲労