レモングラスの説明

レモングラス(和名:レモンソウ)
Lemongrass(Cymbopogon citratus)
イネ科オガルカヤ属 多年草

 オガルカヤ属は、熱帯アジアを中心に、30種ほどが知られている。
 レモングラスは、インド亜大陸一帯が原産といわれ、野生種は知られていない。全草に清清しいレモンの香りがあり、はじめての人には大変興味をもたれるハーブである。
 葉は緑色で針形、長さ50cmほど。株元から密生して立ち上がり、茎は丸みをおびている。草丈は80〜120cmほどで、夏から晩秋にかけ、茶褐色の小穂を総状につけるが、日本での開花はめったに見られない。1年で数十本の株数にになるが、冬期に地上部は枯れる。
 レモングラスは、薬用、料理、香料に利用され、精油抽出のため商業的に栽培されている。

【種子】
入手困難なので、株分けでふやす。

【株分けの時期】
冬期12月から3月上旬ごろまでを避ければ、随時可能。レモングラスは、1年で株数がかなりふえるので、楽に増やすことができる。

【鉢での栽培方法】
鉢は6号から8号鉢(素焼きの深鉢が最適)。

【土の目安】
畑土または黒土45%、堆肥10%、腐葉土25%、バーミキュライトまたは中粒の鹿沼土20%。

レモングラスの利用法

 レモングラスは、主に料理の香味づけとして利用される。タイやマレー地方のエスニック料理には、頻繁に使われている。
 有名なタイのスープ「トム・ヤム・クン」は、レモングラスが使われている。魚や肉料理に加えると、矯臭効果が期待できる。
 香り高いうす黄緑色のレモングラス・ティーは、大変飲みやすいところから、最近はハーブ・ティーの中でも特に人気がある。
ブーケ・ガルニ
スープやシチューを煮込むとき、香味付けに使うハーブの束のこと。
魚のスープにはディルフェンネルパセリタイムレモングラスを束ねて煮込む。

レモングラスの効能

消化促進、疲労回復、食欲増進、風邪やインフルエンザの症状改善