ローゼルの説明

ローゼル(和名:ショクヨウハイビスカス)
Roselle(Hibiscus Sabdariffa)
アオイ科フヨウ属 1年草

 フヨウ属は、熱帯や温帯地域一帯に、300種ほどが分布している。
 ローゼル(ジャマイカ・ソーレル、食用ハイビスカスともいう)は、アフリカの熱帯地域が原産といわれる。
 葉は赤みをおびた緑色、やや大形の三出掌状で互生するが、まれに変形もみられる。茎や葉脈は暗赤色で、よく枝分かれする。草丈80〜120cmほどの短日植物で、日が短くなる秋から晩秋にかけて、オクラの花によく似た淡緋色の花を咲かせる。
 落花後、暗赤色で肉厚の萼は、だんだん大きくなり、径3cmほどになる。

【種子】
茶褐色で、2mmほどの変形粒状。

【種子まきの時期】
春まき:3月下旬から5月

【鉢、プランターでの栽培方法】
鉢に直まき、または育苗する。鉢は5号から8号鉢(素焼きの深鉢が最適)、プランターでの栽培は不向き。

【土の目安】
畑土または黒土50%、堆肥10%、腐葉土20%、バーミキュライトまたは中粒の鹿沼土20%。

ローゼルの利用法

萼を摘み取り、よく天日干しし、からからに乾燥させて利用する。茎や萼には、酒石酸やクエン酸が含まれる。ブドウ酒色のハイビスカス・ティーは、鮮やかな色合いや酸味で人気がある。ゼリー、菓子の色付け、また、最近では西洋料理のソースによく利用されている。

ローゼルの効能

強壮作用、利尿作用、健胃作用、代謝促進作用、眼精疲労の回復やその予防