タイムの説明

タイム(和名:タチジャコウソウ)
Common Thyme(Thymus vulgaris)
シソ科イブキジャコウソウ属 多年草

 イブキジャコウ属は、ヨーロッパ、アジア、アフリカ地域に、数百種が分布している。
 コモン・タイム(ガーデン・タイムともいう)は、地中海沿岸地域一帯が原産の小低木。
 緑色の細かい葉は卵形または披針形で、対生する。茎は地面をはうようにのび、多く株立ちする。草丈は30〜40cmほどで、初夏から夏にかけ、淡紅色、白色、藤色等の小さい花を咲かせる。耐寒性はあるが、長い梅雨期に株が蒸れやすく枯れるので、密生した株は間を切り取るなどして管理に注意する。
 タイムの仲間には、葉に黄色の斑点があるレモン・タイム(T.citriodorus)

【種子】
黒色で、細かい粒状

【種子まきの時期】
春まき:3月下旬から5月 秋まき:9月から10月
冬季12月から2月上旬ごろまでを避ければ、随時種まき可能。

【鉢、プランターでの栽培方法】
鉢、プランターに直まき、または育苗する。鉢は4号から7号鉢(素焼きの深鉢が最適)、プランターは20リットル入りが大きさの目安。

【土の目安】
畑土または黒土50%、堆肥10%、腐葉土20%、バーミキュライトまたは中粒の鹿沼土20%。

タイムの利用法

 タイムは大変古くから栽培され、薬用、料理などに利用されてきた数多くのハーブの中でも、ことに親しまれてきた。その風味に加え、防腐効果が高いので、肉類の詰め物料理、また魚料理などによく利用され、ヨーロッパ各地の料理には欠かせない。
ブーケ・ガルニ

スープやシチューを煮込むとき、香味付けに使うハーブの束のこと。
肉のスープにはタイムセイジパセリベイリーフローズマリーを束ねて煮込む。肉の臭みを消してくれる。細かく刻んでひき肉に混ぜて使うとおいしい。脂肪分の多い肉の時に使うといい。

タイムの効能

せき・気管支炎、食欲増進・消化促進、利尿、生理不順、強壮、むかつき・車酔い