ローズマリーの説明

ローズマリー(和名:マンネンロウ)
Rosemary(Rosmarinus officinalis)
シソ科マンネンロウ属 多年草

 マンネンロウ属は、地中海沿岸地域一帯に、1種が知られている。
 ローズマリーは、地中海沿岸地域一帯が原産で、耐寒性のある常緑の小低木である。
 葉は光沢のある濃緑色、長さ3cmほどの線形で対生し、裏側は白みをおびている。全草に強い芳香があり、新緑時には、さわると手に油がつくほどである。草丈は60〜90cmほどで、よく枝分かれする。年数がたつと基部は木質化し、かなりごつごつするようになる。早春から初夏にかけ、明るい青色の花を咲かせる。
 仲間には他に、花の色が白っぽいもの(R.o.albiflorus)、茎が地面を這うもの(R.o.prostratus)、葉の細かいもの(R.o.angustifolius)や、葉が大形で草丈1.6mほどになるもの(R.o.erectus)等がある。

【種子】
黒色で、小さい粒状。

【種子まきの時期】
春まき:3月下旬から5月 秋まき:9月から10月
冬期12月から3月上旬ごろまでを避ければ、随時種まき可能。

【鉢、プランターでの栽培方法】
鉢、プランターに直まき、または育苗する。鉢は5号から7号鉢(素焼きの深鉢が最適)、プランターは20g入りが大きさの目安。

【土の目安】
畑土または黒土50%、堆肥10%、腐葉土20%、バーミキュライトまたは中粒の鹿沼土20%。

ローズマリーの利用法

 ローズマリーの芳香はとても強く、持続性がある。強い芳香は、肉の臭みを消してくれる。  さわやかな香りは、野菜にも合う。カリフラワーやジャガイモをゆでる際に、少量加えて香りをつけたり、ドレッシングやソースなどに加えてもよい。  花のついたローズマリーを、サラダなどに添えてもよい。  さわやかな強い香りは、ハーブティーにしてもよく、葉をミルクに浸してプディングなどに用いても美味しい。
ブーケ・ガルニ

スープやシチューを煮込むとき、香味付けに使うハーブの束のこと。
肉のスープにはタイムセイジパセリベイリーフローズマリーを束ねて煮込む。肉の臭みを消してくれる。細かく刻んでひき肉に混ぜて使うとおいしい。脂肪分の多い肉の時に使うといい。

ローズマリーの効能

頭痛・歯痛、せき・気管支炎、食欲増進・消化促進、利尿、生理不順、強壮、精神疲労、むかつき・車酔い、美肌・霜焼け、養毛、記憶力増進、老化防止