パチュリーの説明

パチュリー
Patchouli(Pogostemon cablin)
シソ科ヒゲオシベ属 多年草

 ヒゲオシベ属は、東南アジア一帯の広い地域に、40種ほどが分布している。
 パチュリーはインドやビルマ地域が原産。この地域では多年草である。
 葉はくすんだ緑色、やや肉厚で、鋸歯状広楕円形。対生で、葉の裏に細毛がある。よく枝分かれするが、強風などでくきがよく折れる。草丈は30〜80cmほどで、夏から秋にかけ、まれに淡紫色の花を穂状花序に咲かせる。

【種子】
入手困難なので、さし木でふやす。

【さし木の時期】
春4月から秋10月ごろまで、随時さし木可能。耐寒性がないので、冬期は暖かい場所で越冬させる。
冬季は、暖かい場所で越冬させる。

【鉢、プランターでの栽培方法】
鉢は5号から7号鉢(素焼きの深鉢が最適)、プランターは20リットル入りが大きさの目安。

【土の目安】
畑土または黒土50%、堆肥10%、腐葉土20%、バーミキュライトまたは中粒の鹿沼土20%。

パチュリーの利用法

パチュリーは昔から薬用として利用されてきたが、パチュリー・アルコール等の成分抽出のため商業的に栽培されている。その多くは香粧品である。刈り取った葉は、いったん乾燥させた後、水をかけ、むしろなどをかぶせて発酵させてから水蒸気蒸留する。濃い茶色の精油が抽出される。

パチュリーの効能

健胃、鎮静作用、解毒剤・(蛇、虫刺され)、防虫剤、催淫作用