キャット・ニップの説明

キャット・ニップ(和名:イヌハッカ)
Catnip(Nepeta cataria)
シソ科イヌハッカ属 多年草

 イヌハッカ属は、旧世界の温帯地域に150種ほどが分布している。
 キャット・ニップは旧世界の温帯地域、特に西アジアからヨーロッパの広い地域が原産といわれる。
 葉は明るい緑色、卵形鋸歯状で、葉先はややとがっている。対生で、基部からよく枝分かれする。草丈は40〜60cmほどで、初夏から夏にかけ、小さい白い花を穂状花序に咲かせる。耐寒性はあるが、霜の強い冬季には、葉や茎は枯れるか灰緑色になる
 キャット・ニップは猫が好むハーブとよく紹介されているが、当然個体差がある。
 昔から薬用として利用されてきたが、最近では花壇のハーブとして利用されている。独特の強い香りは、料理などにはあまりお勧めできない。
 同じ仲間に、葉が小型で花が青色のキャット・ニップ(N.faassnii)等がある。

【種子】
黒色で、小さい変形の粒状。

【種子まきの時期】
春まき:3月下旬から5月 秋まき:9月から10月
冬季12月から3月上旬ごろまでを避ければ、随時種まき可能。

【鉢、プランターでの栽培方法】
鉢、プランターに直まき、または育苗する。鉢は5号から7号鉢(素焼きの深鉢が最適)、プランターは20g入りが大きさの目安。

【土の目安】
畑土または黒土50%、堆肥10%、腐葉土20%、バーミキュライトまたは中粒の鹿沼土20%。

キャット・ニップの利用法

観賞用として、花壇の縁取りや寄せ植えなどに利用され、ハーブティーや肉料理の香りづけ、スープ、サラダ、ソースの香りづけとして用います。

キャット・ニップの効能

食欲増進・消化促進、下痢、生理不順、外傷