センテッド・ゼラニュウムの説明

ローズ・ゼラニュウム(和名：ニオイテンジクアオイ)
Rose scented Geranium(Pelargonium graveolens)
フウロソウ科テンジクアオイ属 多年草

　テンジクアオイ属のセンテッド・ゼラニューム（匂いゼラニューム）は、南アフリカ一帯を中心に、５０種ほどが分布している。
　ローズ・ゼラニュームは、南アフリカ、レ・ウニオン島が原産で、耐寒性にやや劣る。
　葉は緑色で、軟毛が多い。羽裂、円鋸歯状で、対生し、よく枝分かれする。木質化した基部は、葉の重みなどでよく裂ける。草丈は６０〜８０ｃｍほどで、初夏から夏にかけて、淡紅色の花を咲かせる。全草にゲラニオール成分があり、部屋に置くだけでも、バラに似たよい香りがする。
　匂いゼラニュームには他に、レモンの香りのもの（P.crispum）、りんごの香りのもの（P.odoratissimum）、パインの香りのもの（P.denticulatum）、オークの香りのもの（P.radens）等がある。

【種子】
入手困難なので、さし木でふやす。

【さし木の時期】
春：３月下旬から６月　秋：９月から１０月
耐寒性にやや劣るので、冬季は、暖かい場所で越冬させる。

【鉢、プランターでの栽培方法】
鉢は６号から８号鉢(素焼きの深鉢が最適)、プランターは２０リットル入りが大きさの目安。

【土の目安】
畑土または黒土５０％、堆肥１０％、腐葉土２０％、バーミキュライトまたは中粒の鹿沼土２０％。

センテッド・ゼラニュウムの利用法

　 花はサラダにしたり、デザートなどの飾りにします。ローズゼラニウムやレモンゼラニウムの葉は、お菓子に焼きこみます。ローズゼラニウムの葉は、ハーブバスやフェイシャルサウナに使用します。肌を引き締め、失神などにも効果があります。
　ローズ・ゼラニュームは、香料用の精油抽出のため、古くから商業的に栽培されてきました。
　ゼラニウム油はテルペン系物質を含んでいますので、殺虫剤になります。

センテッド・ゼラニュウムの効能

美肌・霜焼け、細胞成長・促進、殺虫、収れん、血管収縮