ラベンダーの説明

イングリッシュ・ラべンダー
English Lavender(Lavandula angustifolia)
シソ科ラバンドラ属 1年草

 ラヴェアンドラ属は、ヨーロッパ南部を中心に、30種ほどが知られている。
 イングリッシュ・ラベンダー(トゥルー・ラベンダー、コモン・ラベンダーともいう)は、地中海沿岸地域一帯が原産で、半耐寒性の小低木。
 葉は最初白っぽく、成長するにつれ緑色になり、線形で対生する。全体に軟毛がある。草丈は40〜80cmほどで、初夏のころ、青紫色の花を咲かせる。全草に芳香があり、人気のハーブである高温多湿をきらうので、西日本地域では、開花後の管理によく注意する。


【種子】
黒色で、粒状。

【種子まきの時期】
春まき:4月下旬から6月 秋まき:9月から10月
冬期12月から3月上旬ごろまでを避ければ、随時種まき可能。

【鉢、プランターでの栽培方法】
鉢、プランターに直まき、または育苗する。鉢は5号から8号鉢(素焼きの深鉢が最適)、プランターは20g入りが大きさの目安。

【土の目安】
畑土または黒土45%、堆肥10%、腐葉土20%、バーミキュライトまたは中粒の鹿沼土25%。

ラベンダーの利用法

 ラベンダーの芳香は、古くから香料原料、薬草、ポプリなどに利用されてきた。
 食用としては、葉をマリネやシチュー、フルーツの風味付けに利用される。
 ラベンダービネガーは、サラダドレッシングに合う。ビネガーに、ラベンダーの花や葉、茎を数週間漬けて作る。
 花の美しい紫色を利用して、砂糖煮やゼリーの中に入れたりする。昔のイギリスの王族はラベンダーの砂糖菓子を好み、常にテーブルの上に用意されていたという。
 ラベンダーの香りと殺菌作用を利用し、古代ローマ人は、入浴剤や洗濯水に利用した。今日でもその習慣が残っており、イタリアの主婦は、ラベンダーの茂みに洗濯物を干すらしい。
 ラベンダーには防虫効果があるため、古くから家庭では乾燥した小枝を束にして線香にしたり、麻布の間に入れて害虫除けとして利用した。

ラベンダーの効能

頭痛・歯痛、食欲増進・消化促進、炎症、安眠・不眠症、精神疲労、イライラ、外傷、美肌・霜焼け、日焼け、軽いやけど、ニキビ、養毛