オレガノの説明

オレガノ(和名:ハナハッカ)
Oregano(Origanum vulgare)
シソ科ハナハッカ属 多年草

 ハナハッカ族は、地中海沿岸地域から中央アジアにかけて、30種ほどが分布している。
 オレガノは、ヨーロッパから西南アジアにかけての広い地域で、やや乾燥気味の場所に自生するハーブである。
 葉は濃緑色で、軟毛の多い卵形。対生し、基部からよく枝分かれする。草丈30〜60cmほどで、初夏から夏にかけ、紫をおびた淡紅色や白色の花を咲かせる。
 長い梅雨期、湿度の高い夏季に、株が弱くなりやすく、葉の密生した部分から枯れだすので管理に注意する。耐寒性はあるが、冬季、葉が霜焼けし、黒ずんだ赤紫色などになる。
 オレガノは、生葉より乾燥させた葉のほうが香りにまろやかさがある。葉の収穫は、花の咲く前に基部から切り取る。イタリア料理、地中海料理には欠かせないハーブである。
 同じ仲間に、葉が黄色のゴールデン・オレガノ(O.v.aureum)がある。

【種子】
細かい粒状。

【種子まきの時期】
春まき:3月下旬から5月 秋まき:9月から10月
冬季12月から3月上旬ごろまでを避ければ、少々経験のある人の随時種子まき可能。

【鉢、プランターでの栽培方法】
鉢、プランターに直まき、または育苗する。鉢は5号から6号鉢(素焼きの深鉢が最適)、プランターは20リットル入りが大きさの目安。

【土の目安】
畑土または黒土50%、堆肥10%、腐葉土20%、バーミキュライトまたは中粒の鹿沼土20%。

オレガノの利用法

 冷凍ピザやグラタンに:オレガノやマージョラムを粗く刻んで、パラパラとふりかけてから焼く。ハーブの香ばしい匂いが食欲をそそる。  マジョラムと同様に、生の葉をみじん切りにしてドレッシングに加えたり、薬味やサラダのつけ合わせとして使うとよい。オムレツに混ぜてもおいしい。
 乾燥オレガノは、トマトとの相性がとてもよいため、トマト料理やトマトケチャップには不可欠である。
 肉類や魚類の臭い消しにも用いられる。羊肉やサバ、イワシなど、クセのある料理に利用する。
 オレガノの芳香にはクセがあるため、タイムやセージ、マジョラムなどと一緒に用いるとクセが和らぐ。

オレガノの効能

食欲増進・消化促進、強壮、むかつき・車酔い