カモマイルの説明

ジャーマン・カモマイル(和名:カミツレ)
German Chamomile(Matricaria chamomilla)
キク科シカギク属 1年草

 シカギク属は、北半球、南アフリカ地帯に、35種ほどが分布している。
 ジャーマン・カモマイルはヨーロッパから西アジアにかけての広い地域が原産。
 葉は若草色で、羽状に深く切れ込み、よく枝分かれする。草丈は50〜60cmほど。春から初夏にかけ、舌状花は白色、筒状花は黄色の可憐な花を咲かせる。
 ジャーマン・カモマイルは、古くはヨーロッパで医療用ハーブとして利用されていたが、現在では香り高いハーブ・ティーとして人気があり、世界のあちこちで愛飲されている。
 同じ仲間のローマン・カモマイル(Chamaemelum nobile)は、耐寒性のある多年草。全草に甘いりんごの香りがあり、茎は地面を這うようにのび、香りの芝生としてよく利用される。

【種子】
大変細かい。

【種子まきの時期】
3月下旬から5月 秋まき:9月から10月
秋まきのほうが、株立ちがよく、花も長い期間楽しめる。

【鉢、プランターでの栽培方法】
鉢、プランターに直まき、または育苗する。鉢は5号から7号鉢(素焼きの深鉢が最適)、プランターは20リットル入りが大きさの目安。

【土の目安】
畑土または黒土50%、堆肥10%、腐葉土20%、バーミキュライトまたは中粒の鹿沼土20%。

カモマイルの利用法

 ハーブティーとして利用する場合は、ひとり分1枝(4〜5g)を目安に、よく洗って、沸騰した湯に入れて、すぐ火を止める。1〜2分で美しい緑色になる。  カモミールはハーブティーとして広く利用されている。ヨーロッパでハーブティーといえば、カモミールティーをさすほどである。
 ハーブティーには花頭のみ利用する。生でも乾燥した花でもよく、カップ1杯分の湯に対して花頭3〜4個が適当で、数分間浸出させたのち、こしてから飲む。フランスでは、消化を助ける目的で、油っこい食事の後にこのお茶を飲む人が多い。
 マンザニラという名のシエリー酒は、カモミールの芳香と花の苦味で風味をつけている。

カモマイルの効能

せき・気管支炎、生理不順、炎症、強壮、新陳代謝促進 、安眠・不眠症、イライラ、美肌・霜焼け、ニキビ、養毛